医院コラム
お子様の健康な歯を守るために~仕上げ磨きの大切さ~
こんにちは、歯科助手 兼 保育士の助道です。 ①歯垢と虫歯予防歯垢(プラーク)は細菌の塊であり、虫歯や歯周病の原因となります。仕上げ磨きによってこの歯垢を取り除くことが、お子様の健康な歯を維持するための基本となります。特に、乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯が進行しやすいため早期のケアが必要です。そのため歯科医師の指導に基づいた適切な仕上げ磨きを行うことが、お子様のお口の健康にとって非常に重要な役割です! ②子どもの発達段階と仕上げ磨きの必要性幼児期は、細かい作業をするのがまだ苦手です。そのため、お子様自身で歯を磨こうとしても、どうしても磨き残しが多くなります。特に奥歯や歯の裏側、歯と歯の間など、細かな部分は子どもだけでは十分に磨けないため、保護者が仕上げ磨きを行うことが必要不可欠です。 この仕上げ磨きを怠ってしまうと、食べかすや歯垢が溜まりやすくなり、虫歯の原因となります。少なくとも細かい手の動きが発達する9~10歳ぐらいまでは保護者による仕上げ磨きが必要ですが、和田歯科ではわかりやすく、“字が上手に書けるようになるまでは”とご説明しています。 ③仕上げ磨きを通して口腔内の観察と早期発見仕上げ磨きを行うときは、単に歯を磨くだけではなく、お子様の口腔内をしっかり観察することも重要です。例えば、歯茎の腫れや出血、白い斑点が見られる場合、これは初期の虫歯や歯肉炎のサインかもしれません。これらの問題を早期に発見できれば、歯科医師に早めに相談し、適切な治療や予防措置をとることができます。歯科医院では、仕上げ磨きの際に注意すべきポイントを具体的に指導してくれるため、保護者としても安心してケアを行うことができます。 まとめ仕上げ磨きは日常的なケアですが、継続的に行うためには保護者の意識が必要であり、お子様に正しい歯磨きの習慣を伝えるための重要な機会でもあります。歯科医師、歯科衛生士の歯磨き指導を受けていただくことで、適切な歯磨きの知識を得ることができます。成長とともに歯並びや噛み合わせが変わる中で、仕上げ磨きの方法も変化していきます。 歯並び・噛み合わせに問題が見られる場合は、早めに歯科医師に相談し、矯正治療を検討することも大切です。お子様の成長段階に合わせて早期に矯正を行うことで、短期間で歯並びの改善が期待できます。仕上げ磨きと歯科矯正の適切な連携が、お子様の健康な歯列を形成する上で重要な役割を果たします。 定期的に歯科を受診することで、仕上げ磨きの効果を確認し、適切な方法を学ぶ機会を持つことができます。歯科では磨き方をチェックし、一人ひとりの口腔状態に合わせたアドバイスをお伝えします。また、虫歯の初期症状も早期に発見できるため、定期検診と仕上げ磨きの両方を組み合わせることで、より効果的な予防が可能です。 仕上げ磨きは、お子様の歯を守るために欠かせない習慣です。親子のコミュニケーションの一環としても重要であり、仕上げ磨きを通じて健全な歯磨き習慣を身につけることが、将来の健康につながります。 歯科助手 兼 保育士 助道 |