総入れ歯
合わない・痛い入れ歯、
噛めない生活でお困りではありませんか?
入れ歯を入れている患者さんの悩みの多くは、「入れ歯が痛い」「外れやすい」「ちゃんと噛めない」というものです。
抜けてしまった歯を補うために入れ歯を入れているのに、歯として機能していないのは大きな問題です。
体のどこかにいつも違和感や痛みがある状態というのは、本人が自覚している以上にストレスになっています。ましてや、毎日の楽しみであるはずの食事がおいしく食べられないというのは、本当につらいことだと思います。
入れ歯を入れてから、なんだかイライラするようになったり、笑わなくなった…というお話をお聞きすることもあります。「入れ歯は、痛くて外れやすくてちゃんと噛めないのが当たり前」ではありません。きちんと原因を取り除いて、快適な生活を取り戻してほしいと願っています。
総入れ歯
⻭が⼀本もなくなってしまったら、総⼊れ⻭を⼊れることになります。保険治療の場合は、プラスチック製の総⼊れ⻭しかありませんが、保険外(⾃費)の総⼊れ⻭にはいろいろなタイプがあります。あごの⾻の状態が良ければ、インプラント治療や、インプラント義⻭(⼊れ⻭)治療ができる場合もあります。
保険のプラスチック製の⼊れ⻭は、違和感が強かったり、嘔吐反射が出たり、しゃべりにくい、⾷べにくい、外れやすいとおっしゃる⽅も多いです。噛む能⼒は天然の⻭の20%くらいと⾔われており、かたいものはほとんど⾷べられないという声もよくお聞きします。
また「噛む」という⻭本来の機能の他に、⾒た⽬の美しさにもこだわる患者さんが最近では増えてきました。きちんと噛めて、⾒た⽬もきれいでいようとする患者さんは、確かに⼼⾝ともに若い印象があります。
⼊れ⻭が気になって笑えない、友達と旅⾏や⾷事に⾏くのが億劫、いつも違和感があって辛い――など、⼈には⾔いづらい悩みをあなたも抱えていらっしゃるかもしれません。
保険の治療では限界がありますが、保険外(⾃費)の治療であれば機能性が⾼く、⾒た⽬も⾃然できれいな⼊れ⻭を作ることができます。
保険の⼊れ⻭は⻭の部分と床(ピンクの部分)はプラスチック、クラスプ*は⾦属と材料が決まっていますが、⾃費の⼊れ⻭は材料に⾃由度があります。
(*残っている歯に入れ歯を固定するために付けられている留め具を指します)
保険の⼊れ⻭よりも厚みを薄くして違和感を少なくしたり、耐久性を向上させたり、⾒た⽬を良くしたりと患者さんのご要望にあった⼊れ⻭を作ることができます。
⾃費の⼊れ⻭にも種類があるので、いくつか説明していきます。
⾦属床⼊れ⻭
この⼊れ⻭は床(⼊れ⻭のピンクの部分)の⼀部が⾦属で作られています。床を⾦属で作っているのでプラスチックに⽐べて薄く作ることができるので違和感が少ないです。また、⾦属は熱が伝わりやすいので温度を感じることができておいしく⾷事ができます。
ただ⽋点もあり、⾦属でできているので壊れてしまった場合修理が困難です。
ノンクラスプデンチャー(TUMデンチャー)
軽くて薄いので異物感が少なく、弾⼒性のある強化プラスチックで装着感が良いのが特徴です。従来のアクリル系樹脂(プラスチック)では壊れにくい強度を保つために厚さが3〜4㎜必要でしたが、TUM樹脂(エンジニアリングプラスチック)では壊れない強度を保つために1〜1.5㎜で作成可能です。
エンジニアリングプラスチックは耐熱温度が100℃以上で、弾⼒性と耐久性を兼ね備えたプラスチックで⾃動⾞の部品などにも使われています。唇、頬側アームが薄いので異物感が少なく、メタルクラスプ(⾦属のばね)よりも⾒た⽬が良いです。
もう⼀つの特徴として、よく噛めることが挙げられます。
よく噛める⼊れ⻭の条件の⼀つは”動かない”ことです。⻭茎にピッタリの⼊れ⻭であれば、噛む⼒が全体に分散され痛みもなく、快適な⾷⽣活を取り戻すことが可能です。
TUMデンチャーは優れた適合性を持つため装着感がよく、従来のノンメタルデンチャー*では困難な咬合⼒に対応する⾼度があります。また、⾒た⽬が良いです。
(*部分入れ歯の金具(バネ)部分がない入れ歯の総称)
前述したとおり、TUMデンチャーは従来の⾦属のばねを使⽤せず、弾⼒性のあるプラスチックで⻭ぐきに密着し固定されるので、笑った時や⼝を開けたときに⾦属の留め具が⾒えないので、⼝元を⼿で覆うなどする必要がないです。
様々な種類の入れ歯をご紹介しましたが、それぞれの特徴を参考にしていただき、ご自身に合った入れ歯をお選びください。