顎関節症
顎関節症治療に用いるスプリント(シーネ)とは
顎関節症の原因
諸説ありますが、ストレスや様々な痛みによって引き起こされる、強い噛みしめや歯ぎしりが大きく関わっていると言われています。また、歯のかみ合わせが悪い場合にも起こります。特に、合っていない被せ物や入れ歯を使用したり歯が抜けたまま放置しておくと、筋肉や関節に負担がかかって顎関節症になります。合っていない被せ物や入れ歯が原因の場合は、それらを調整すれば改善する場合もあります。
その他には心因性・ストレス性によるものもあり、仕事中や就寝中に歯ぎしりをしたり、食いしばることでストレスを軽減させていることもあります。この場合は、シーネを作成してかみ合わせの改善処置を行い様子を見ていきます。
症状
顎関節症は、20~30代の女性の発病率が高く、以下のような症状が見られます。
- あごの関節やその周囲の痛み、不快感
- 顎関節からの音(ジャリジャリ、コキコキ、ポキポキ等)
- 口が開かない、開きにくい
等があげられます。
最近、あごの関節の不快症状を訴える方が多くなってきました。マウスピース、アプライアンス等いろいろな名称がありますが、歯科用プラスチックである「レジン」などで作られた取り外し式の「装具」のことです。保険適応で、当院では院内に常駐する技工士が製作するため短期間で手にすることができます。(詳しい製作期間はお問い合わせください)
効果と使用法
歯ぎしり・食いしばり・顎関節症がひどい方には、シーネの使用が有効です。
特に以下の症状の方におすすめです。
- あご(顎関節)に痛みや疲れを感じる
- あご(顎関節)から「カクカク」と音がする
- 寝ている間に、歯ぎしりや食いしばりをしている気がする
- 肩こりや頭痛のある人
効果
シーネを口の中に装着することにより、あごの関節にかかる力を軽くして顎関節の負担を少なくします。加えて、かみ合わせを正しい位置に誘導して、バランスを整えます。これにより、口の周りの筋肉の調和が取れ、全身の安定に繋がります。
使用方法
基本的に毎日、寝る前に装着します。昼間も食いしばりがある方は昼間も使用すると、より効果が大きくなるでしょう。装置は壊れても修理することが可能ですし、再製作することもできます。
まとめ
シーネは自分の歯の代わりに、かみ合わせで擦り減ったり壊れたりする装置です。歯ぎしりや食いしばりの力が強過ぎる場合、この装置にヒビが入ったり壊れたりして、結果的に自分の歯や歯周組織、あごの関節を守ってくれます。
もし装置が割れたり穴が開いたとしても、それは装置がしっかり機能しているという証拠ですから、壊れるのはよくあることです。使用中に壊れてしまっても、真っ二つに割れてしまった場合を除いて、歯科医院にご持参していただくとこで修理が可能ですので安心してお使いください。