医院コラム
日本と海外の歯に対する意識の違い
こんにちは。歯科衛生士の吉田です。 実は、日本では定期検診を理由に歯医者に来院される方は海外ほど多くなく、歯の痛みや違和感を感じてから歯医者に来る方が一定数いるのです。なぜそのような違いがあるのでしょうか。 歯に対する意識が高い海外との違い海外で歯に対する意識が高い国であげられるのはアメリカやドイツ、スウェーデンです。アメリカなどでは歯並びは身だしなみの一部とみなされ、健康の証でもあり最低限のマナーとなっています。コミュニケーションにおいても日本では目元で表情を読み取りますが、アメリカでは口元で表情を読み取るといった点もあります。他にもいくつか違った点があります。 ①医療費の違い日本では国民皆保険制度がありますが、アメリカではそのような制度はなく全国民をカバーする公的医療保険制度がありません。そのため治療費が高額になるので、虫歯や歯周病にならないように定期的な検診を受ける人が多いのです。 スウェーデンでは予防中心の医療を義務化し、予防における治療費の負担をなくすことで予防の大切さを国民に訴えかけています。 ②治療の違い日本では保険治療の被せ物でよく使われるのは銀歯です。(最近ではCAD/CAM冠といった保険の白い被せ物も増えています。) アメリカでは白い被せ物が一般的です。実は先進国で銀歯を入れるのは日本だけで、ドイツでは銀歯の使用を禁止するほどです。 銀歯のデメリットとしては
などがありますが、保険診療で安く入れられるため日本では選択する方が多いのが現状です。和田歯科医院ではなるべく銀歯を入れないことをおすすめしており、代わりの被せ物をご提案させていただくことが多いです。 日本ではインプラントの普及率が少ないのに対し、海外では費用をかけてでも失った歯の部分にインプラントを選択する方が多いのです。それも虫歯や歯周病などのリスクを抑えたいという思いがあるのかもしれません。 まとめこのように、日本と海外では歯科受診に対する意識の差がみられます。最近ではマウスピース矯正など目立たない矯正が浸透してきて、和田歯科医院でも歯並びを気にされて来院される方が以前より増えています。また、保険で白い被せ物が入れられるようになったことで、歯に対する意識が高くなっている方が増えてきたように思います。 2025年頃には国民皆歯科検診といって、日本全国民に対して毎年の歯科受診が義務付けされる制度が導入される予定になっているので、これを機に、より多くの方に歯への意識と知識を深めていただきたいと思っています。 私たち和田歯科医院も、何かあった時だけ受診する歯科医院ではなく、何もない健康な時にこそ受診し続けられる医院でいられるよう、お手伝いができたら幸いです。ぜひ、検診のご予約をお待ちしております。 歯科衛生士 吉田 |