医院コラム
虫歯を放置するとどうなる?
こんにちは。歯科助手の登川です。 虫歯とは?プラーク(歯垢)に潜むミュータンス菌といった虫歯菌が出す酸によって、時間の経過とともに歯が溶けてしまう病気のことです。虫歯菌は、食べ物に含まれている糖質をエサに酸を作ります。そのため、甘い物をよく摂取する人は、虫歯になりやすくなります。 虫歯は自然に治らないまず知っておくべきことは、虫歯は自然には治らないということです。虫歯になりたての状態であればケア次第で治る(再石灰化)こともありますが、ごくわずかでも穴が開いてしまうと、自然には治りません。 虫歯は進行性の病気なので、虫歯の部分を削って食い止めるしかありません。そのため自然に治すことは困難です。 全身への悪影響についてそもそも虫歯は歯の病気なので、虫歯による影響は歯のみと考える方は多くいるようです。しかし、虫歯を放置すると虫歯菌はお口の中でずっと生き続け、歯のみならず全身にも悪影響を及ぼすことがあります。 【全身への悪影響の例】
虫歯を放置することによって、上記のような病気を発症する恐れがあります。また、虫歯を放置することで特に恐ろしいのが、虫歯菌が血液に侵入することです。そうすると、血管を通じて全身に回ってしまいます。その全身に回ってしまった虫歯菌が脳や心臓などに侵入することで、命にかかわる病気を引き起こす恐れがあります。 虫歯の予防虫歯予防に欠かせないのが定期的なメンテナンスです。定期的なメンテナンスでは、虫歯の有無や歯茎、お口の中のチェック、歯のクリーニング、歯磨き指導などを行います。 毎日の歯磨きや食習慣に配慮していても、磨き残しによって食べかすが残ってしまいます。そのため、虫歯の早期発見や予防に繋がります。定期的に受診することにより、自身では気付かなかった虫歯やその他の異常に気付くことができ、早期治療を行うことで全身の病気の予防になります。 生涯の総医療費の軽減歯がどこも痛くないのに、定期検診でお金や時間をかけたくないと思う方も多いのではないでしょうか。歯科医師会の調査では、定期検診を年2回以上受診している人は生涯にかかる総医療費の負担が軽くなり、65歳の時点で平均よりも年間15万円安くなるというデータが確認されています。定期検診を受診することによって生涯かかる費用を削減することができます。 症状や磨き残しの量によって考え方は異なりますが、少なくとも3~6ヶ月に1回を目安に定期検診を受診することをお勧めしています。 歯科助手 登川 |