医院コラム

歯周病は移る?子どもの歯の健康を守るためにできること
こんにちは!鳴門市の和田歯科医院 歯科衛生士の船越です。 歯周病ってどんな病気?まず、歯周病とはどんな病気かを簡単にご説明します。 歯周病の原因は、歯の周りに溜まる「歯垢(プラーク)」の中にいる歯周病菌です。これらの細菌が毒素を出し、歯ぐきに炎症を起こすのです。日本では成人の約8割が歯周病にかかっているとも言われており、実はとても身近な病気なんですね。歯周病は初期の段階では痛みがほぼ出ず、自覚症状が少ないので気づいたら手遅れのケースが多いです。 ▸歯周病について 【コラム】全身に様々な影響を及ぼす歯周病 歯周病は移るの?「歯周病が移る」と聞くと、ちょっと驚かれるかもしれません。風邪のように飛沫で感染するわけではありませんが、歯周病菌は人から人へ移ることがあります。 子どもが生まれたときには、お口の中に虫歯菌や歯周病菌はいません。ですが、身近な大人のお口の環境がよくないと、そこから菌が子どもに移ってしまう可能性があるのです。 歯周病菌が子どもに移るとどうなるの?実は、歯周病そのものは大人の病気であり、子どもがすぐに発症することは稀です。しかし、子どもの口の中に歯周病菌が住みついてしまうと、将来的に歯周病になりやすくなるというリスクがあります。また、歯周病菌が早くから口の中にいることで、虫歯にもなりやすくなるという報告もあります。つまり、将来の口腔環境に大きく影響するということなんです。 子どもの歯を守るには?子どものお口の健康を守るためには、「親のお口の中を健康に保つこと」がとても大切です。 ① 大人も定期的に歯科健診を受けましょう親御さん自身が歯周病になっていないか、定期的にチェックしてもらうことが大切です。自覚症状がないまま進行するのが歯周病の特徴なので、「痛くないから大丈夫」は要注意です。 ② 食べ物の口移しや箸の共有を避ける赤ちゃんへの口移し、同じスプーンや箸の使いまわしは、できるだけ避けましょう。特に離乳食の時期は、菌が移りやすいタイミングです。 ③ 歯みがき習慣を家族で楽しむ子どもと一緒に歯みがきをする時間は、親子の大切なスキンシップの時間にもなります。「一緒に磨こうね」と声をかけながら、楽しんで習慣にしていきましょう。小さい頃からお口周りを指でチョンチョンと触ってあげるなど、お口を触られることに慣れてもらうことが大切です。 唇と前歯の歯ぐきあたりにヒモのようなものがあり、それを小帯といいます。そこに歯ブラシがガリっと当たると「歯ブラシは痛いものだ」とトラウマになるケースがあります。そこで、歯ブラシを持っていない方の手の人差し指で優しく押さえて磨いてあげると、歯ブラシが小帯に強く当たることを防ぐことができます。 ④ 歯科医院でのプロケアを活用する子どもも定期的に歯科医院でチェックしてもらうことで、虫歯や歯ぐきの炎症を早期に防げます。フッ素塗布や歯のクリーニングなど、予防的なケアも効果的です。 まとめ子どものお口の健康は、将来の全身の健康にもつながります。そして、その第一歩は「親の健康意識」から始まります。 診療のご予約はこちら≫ネット予約 歯科衛生士 船越 |

