こんにちは！鳴門市の和田歯科医院の歯科衛生士、栩平です。
前回のコラムでは、歯科医院で受けられる「PMTC」の基本的な内容や、むし歯・歯周病の予防に効果的であることをご紹介しました。今回は、患者さんからよくいただくご質問や、「PMTCと他のクリーニングはどう違うの？」といった疑問にお答えしていきます！

▸歯のクリーニング『PMTC』ってなに？

よくある質問Q&A

Q. PMTCって痛くないの？

A. 基本的には痛みはほとんどありません。歯ぐきの状態によっては、軽い刺激を感じることもありますが、多くの方が「スッキリして気持ちよかった」と感じてくださいます。施術中に違和感があれば、すぐにお声がけくださいね。

Q. 保険は使えますか？

A.PMTCは「予防処置」のため、原則として自由診療（自費診療）になります。
ただし、歯周病の治療の一環として行うスケーリング（歯石除去）は保険適用になる場合もあります。治療と予防のどちらが適しているかは、お口の状態に応じてご案内いたします。

Q. どれくらい時間がかかりますか？

A. お口の状態にもよりますが、およそ30分～45分が目安です。初めての方でも安心して受けていただけるよう、施術の流れを事前にしっかりご説明しますのでご安心ください。

Q. 子どもや高齢者でも受けられるの？

A. はい、PMTCは年齢を問わず受けていただけます。
お子さまには歯医者さんに慣れるきっかけとして、高齢の方には口腔機能の維持や誤嚥予防としてもおすすめです。個々の状況に合わせて、やさしく丁寧に対応いたします。

PMTCと他のクリーニングの違いとは？

「クリーニングって歯石取りのことじゃないの？」という疑問をよく耳にします。実は、歯科で行うクリーニングにはいくつか種類があり、それぞれ目的や方法が異なります。

● スケーリング（歯石除去）

スケーリングは、歯周病の治療として行うクリーニングで、超音波スケーラーなどを使って歯石を除去する保険適用の処置です。歯ぐきに炎症がある場合など、治療目的で実施されます。

● PMTC（プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング）

一方PMTCは、むし歯や歯周病になる前に予防するためのクリーニングで、基本的に自由診療です。専用のブラシやペーストを使って、バイオフィルム（細菌の集合体）や着色を丁寧に除去し、歯の表面をツルツルに仕上げます。

＜比較表＞

このように、目的もアプローチも異なるため、どちらが良い・悪いというよりも、両方を上手に組み合わせることで、より高い予防効果を得ることができます！

まとめ

PMTCは、「お口の健康を保つための習慣づくり」の一つです。毎日の歯みがきに加えて、定期的にプロによるクリーニングを取り入れることで、見た目の美しさだけでなく、歯の寿命そのものを伸ばすことができます。

お口の状態やライフスタイルに合わせて、1〜3ヶ月に1回、または3〜6ヶ月に1回のペースで受けていただくと理想的です。特に以下のような方にはPMTCがおすすめです！

定期的なPMTCは、「歯を守る投資」です。次回の検診時に、ぜひPMTCについてもご相談くださいね！

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歯科衛生士　栩平