医院コラム
唾液が少ないとどうなるの?唾液の役割と増やす対処法
皆様は唾液の役割を知っていますか? 唾液の主な役割唾液は私たちの口の中で、1日になんと1~1.5リットルも分泌されています。ピンとこない方は、ペットボトルでイメージしてみてはいかがでしょうか。 唾液の役割は、主に次の7点です。 唾液の役割 1.消化のサポート 2.粘膜を刺激から守る 3.洗浄作用が見込める 4.殺菌・抗菌作用が期待できる 5.口腔環境を中和してくれる 6.再石灰化を助ける 7.不要な物質を排出してくれる 唾液の分泌が減少する原因唾液の分泌が減少する原因は、 ・加齢による身体的変化:筋力の低下、更年期による女性ホルモンの減少など ・病気やその治療薬によるもの:薬の副作用、病気(高血圧症、糖尿病、鼻閉、腎機能障害、シェーグレン症候群、IgG4関連疾患)によるもの ・生活習慣:口呼吸、ストレス、喫煙 などがあります。 唾液の分泌が少ないとどうなる?唾液の分泌量が少ない場合に挙げられる問題点は、主に次の5点です。
唾液を増やす対処法お口が乾燥したときには唾液腺を刺激する『唾液腺マッサージ』が効果的です。口の周りにある3つの唾液腺をマッサージして刺激し、唾液の分泌を促します。 耳下腺(じかせん) 耳たぶの少し前方、上の奥歯のあたりを指全体で回すように優しくマッサージします。 舌下腺(ぜっかせん) 顎の先の内側、舌の付け根の真下部分を押し上げるように、親指で押すようにマッサージします。 顎下腺(がっかせん) 顎の骨の内側を、耳の下から顎の先まで押すように優しくマッサージします。 その他、 唾液は些細なことで分泌量が減ってしまいますが、少しの意識で増やすことも可能です。 当院では、唾液検査や口腔機能検査も行っております!刺激が少ない就寝時は日中よりも唾液の分泌量が減り、磨き残しが歯石に変わる確率が高くなります。唾液量の減少に伴う就寝中のトラブルを防ぐためには、正常な量の唾液を分泌する必要があります。就寝前は丁寧にお口のケアを行ったり、歯科医院で定期的な歯のクリーニングを行うなど、できることから始めていきましょう。 当院では、唾液検査や口腔機能検査も行っております。歯の健康、全身の健康を守るためにサポートさせていただきます。皆様のご来院を心よりお待ちしております。 歯科衛生士 寒川 |