医院コラム
ホワイトニングで歯が白くなるメカニズム
皆さん、こんにちは! 歯の構造まず、歯の構造からです。
黄ばみの原因は、二層目の象牙質の色が、エナメル質から透けて見えていることです。例えば、黄色のインナーの上に白いシャツを着てインナーの色が透けて見えているイメージです。 内部の象牙質の色が濃くなることで、歯の黄ばみが気になってきます。コーヒーを飲む、タバコを吸うから黄ばみが気になるという方もいますが、一層目のエナメル質の外側についた汚れについては、歯科衛生士による口腔ケアで落とすことも可能です。ただ、内部の黄ばみに関しては、ホワイトニングによる治療で白くする必要があります。 そもそもホワイトニングとは、被せ物や治療をしていない神経の残っている歯のみ適用になります。 歯が白くなるメカニズムホワイトニングの治療では過酸化水素(H2O2)という薬液を使用します。歯の表面に過酸化水素を主成分とした薬液を塗布することで、人間の体内組織にあるカタラーゼによって分解されフリーラジカルが発生します。発生したフリーラジカルによって歯の色素分子を分解して小さくすることで歯の色素を漂白しています。これがホワイトニングによって歯が白くなる原理です。 ↑ 大きな色素分子があります。 ↑ フリーラジカルが発生し、色素分子を分解します。 ↑ 色素分子が小さくなり、歯の色が薄くなります。 例えると、数の子はぱっと見黄色ですが、その一粒一粒を分解して取ってみると透明の小さな粒になります。色素分子を分解すると色が薄くなるのは数の子と同じ原理です。 以上が、ホワイトニングで歯が白くなるメカニズムです。歯の漂白は、髪の毛を明るくするブリーチや服の漂白とほとんど同じです。中にはホワイトニングができない方もいらっしゃるため、その場合はホワイトニング以外にも、歯のクリーニングで汚れを取ることで歯を白くみせることもできます。 ホワイトニングにご興味がある方は、ご希望や歯の状態に合わせて最適な方法をご提案いたしますので、是非一度カウンセリングにお越しください。 次回のコラムで、ホワイトニングの種類についてもご説明する予定です。皆さんにぴったりなホワイトニングが見つかりますよう、それぞれのメリットやデメリットもご紹介するので、よければご覧ください(^^*) 歯科衛生士 島川 |