医院コラム
おうちのお子様、正しく唇と舌を使えていますか?
こんにちは、歯科衛生士の寺西です。 口唇閉鎖力の検査口唇閉鎖力とは、いわゆる唇を閉じる力がどれだけついているかです。この検査ではリットレメーターという機械を使用します。18ヶ月(1歳半)のお子様から検査を行えます。 他にも観察評価というのも行います。食事中や発音時の唇の動き、片側で嚙んでいないか、食事量にムラはないか、食事の速さなどの観察も重要です。 口唇閉鎖力の検査ではMAX2.0㎏まで測定できます。目安は1.4~1.6㎏以上です。もし口唇閉鎖力が弱いと判断された場合、以下のようなトレーニングが有効的です。 1.エクササイズゲーム感覚・遊び感覚で行える唇の運動を行います。ストローで飲み物を飲んだり、風船を口で膨らませるのも一つの手です。他にも和田歯科医院では、検査をさせていいただいたお子様に吹き戻しを配っています。 2.食事を通じたトレーニング嚙む力を必要とする食材を食事にとりいれるのも有効です。硬めの野菜や果物を噛むことは口唇閉鎖力の向上につながります。食事ではありませんが、間食の時にフーセンガムや笛ラムネ(唇ではさんで吹く)のも有効です。 舌の力の検査舌圧とは、言葉のとおり舌の筋力がどれだけついているかです。この検査では舌圧計を使用します。口唇閉鎖力の検査に比べて少し難易度が高いため、小学校に上がった年齢のお子様が対象になります。 舌圧が弱いと判断された場合、以下のようなトレーニングが有効です。 1.エクササイズゲーム感覚で風船を舌で押しつぶしてみたり、スポンジをつぶしてみてください。誤って飲み込まないよう注意してください。 2.トレーニング「ペコぱんだ」という舌でつぶして筋力向上をはかるトレーニングツールや、ホッピングというトレーニングがあります。舌を上の前歯の裏側のスポットにつけた状態で舌全体で上の顎を吸い上げます。そのまま口を開け、舌をポンっと離し音を鳴らします。器具を使用しないのでお手軽にできます。 和田歯科医院では定期検診の内容に加えて上記の検査をさせていただいています。一度検査させていただいてから半年間は経過を観察します。お気軽にお声がけください。 歯科衛生士 寺西 |