歯肉の状態について|徳島県鳴門市の歯医者 和田歯科医院|インプラント、予防歯科、インビザライン、矯正歯科

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歯肉の状態について

こんにちは。歯科衛生士の船越です。今回は歯肉の状態についてお話しします。
まず歯肉の特徴について説明していきます。

歯肉の特徴

【健康な歯肉】

歯肉の状態について

  • 硬く引き締まっていて、歯間乳頭(歯と歯の間の三角の部分)が尖っている
  • 薄いピンク、サーモンピンクのような色をしている
  • スティップリングと呼ばれるみかんの皮のつぶつぶのようなものがみられる

【炎症が起きている歯肉】

歯肉の状態について

  • 少し赤みがかった色をしている
  • やわらかくブヨブヨと腫れている
  • 歯間乳頭(歯と歯の間の三角の部分)が丸みを帯びている
  • スティップリングと呼ばれるみかんの皮のつぶつぶのようなものがみられない
  • 歯ブラシ等ですこし触るだけで出血する

↑の炎症が起きている歯肉の状態を“歯肉炎”と呼びます。


なぜ歯肉炎になるのか?

歯と歯肉の境目にプラーク(歯垢)が溜まり、除去されずにそのままおいておくと炎症反応が引き起こされることが原因とされています。そこからさらに炎症が進むと、歯周炎になっていきます。

歯周炎になると歯肉がどんどん退縮して、歯槽骨(歯を支えている骨)が吸収されて歯の根が見えるくらいに歯肉が下がってしまいます。歯周炎を放っておくと歯槽骨(歯を支えている骨)の面積が減ってくるのでグラグラ揺れてきて、最終的に歯が抜けてしまいます。

歯肉の状態について

歯肉炎の歯茎に起こる特徴

歯ブラシの当て方や噛み合わせによって、以下のような特徴的な歯肉の形になる炎症が起こることがあります。

【フェストゥーン】
  • 毛の硬い歯ブラシでのブラッシング
  • 強すぎるブラッシング圧
  • プラーク(歯垢)などの刺激

によって歯肉がロール状に肥厚している状態のことをいいます。柔らかめの歯ブラシで優しくブラッシングしてあげることで治癒します。適切なブラッシング圧は100〜200gくらいです。新しくおろした歯ブラシが2週間ほどで広がるようでしたら、ブラッシング圧が強いと考えられます。

鉛筆を握るようにもつ(ペングリップ)持ち方が歯ブラシの正しい握り方です。正しい持ち方をすることで、力のコントロールがしやすく、より細やかなブラッシングをすることができます。

【クレフト】
  • 強すぎるブラッシング圧
  • 強すぎる噛み合わせ(歯ぎしり、食いしばりなども)
  • プラーク(歯垢)の停滞

などが原因で歯肉がV字型、またはY字型に切れ込みがはいった状態のことをいいます。また、V字Y字という形態によりプラークが残留しやすく、歯肉の炎症が進行しやすいと言われています。ブラッシング圧が原因であればブラッシング圧や歯ブラシの硬さを見直す、噛み合わせが原因であれば、噛み合わせの調整をするなど原因に応じて対処してあげることが大切です。

歯肉の状態について

歯肉炎の原因であるプラークは、時間が経過すると固まって歯石になり、ホームケアでは除去するのが難しくなります。また、歯肉炎を放置してしまうと、最終的に歯が抜けてしまいます。定期検診にしっかり通い、歯石の掃除、歯肉炎の早期発見・早期治療することが重要になってきます。

歯科衛生士 船越

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○第二・第四水曜日の午前は、東先生の診察日です。
徳島大学口腔内科学前教授。日本口腔外科学会指導医・認定医
 

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