医院コラム

歯ぐきから血が出るのは歯周病?〜その出血、じつは身体からのSOSかも〜
こんにちは!鳴門市の和田歯科医院、歯科技工士 兼 歯科衛生士の日下です。 ![]() 実は多い!“出血に気づいてるけど気にしていない”人歯科に来られる患者さんの中にも、「血は、たまに出るけど、別に痛くないから気にしなかった」「毎日じゃないし、大丈夫だと思ってた」とおっしゃる方はとても多いです。でも、痛みがないからといって放っておいてよいサインではありません。その“たまに出る血”は、歯周病の始まりの可能性があるのです。 歯周病ってどんな病気?歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間に細菌が入り込み、炎症を起こしてしまう病気です。放っておくと歯を支える骨まで溶かしてしまい、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。でもやっかいなのは、初期の歯周病は痛みがないことが多いんです。だから「大したことない」「そのうち治るだろう」と思っているうちに、どんどん進行してしまう…というケースが本当に多いのです。 歯周病は体の抵抗力が強いときには進行を一時的に停止し「静止期」に入ります。しかし、それは静止しているだけで治ったわけではありません。ですから、残業や寝不足で体の抵抗力が弱まったり、歯みがきが不十分で歯垢のみがき残しがあると再び「活動期」に入り、症状が現れ進行していきます。こうして歯周病は「活動期」と「静止期」を繰り返しながら、重度の歯周病(歯槽膿漏)へと静かに進行していきます。「静止期」には出血や腫れなどの自覚症状がほとんどないため、気付かないうちにひどくなるケースが多いのです。歯周病が沈黙の病気「サイレントディジーズ」と呼ばれるのはそのためです。 ▸歯周病についてはこちら 【コラム】全身に様々な影響を及ぼす歯周病 歯ぐきから血が出るのは、なぜ?健康な歯ぐきは、歯ブラシでこすっても出血しません。もし血が出ているとしたら、それはすでに歯ぐきに炎症(腫れ・赤み・出血)が起きている証拠です。
これらはすべて、歯周病のサインかもしれません。 ![]() 特に「歯ぐき下がり」の症状は、歯周病と強い関係のある”P. gingivalis”という名前の細菌が血液中の鉄分を栄養とするため、出血しない(=炎症のない)歯ぐきの状態を保つことが、歯周病の進行を抑えることにつながります。 歯周病って治せるの?「もう年だし仕方ないかな…」「治らないんでしょ?」そう思っている方、いませんか?実は歯周病は、早めに気づいて対処すれば進行を止めることができます。治療内容は難しいものではありません。
この3つを意識するだけでも、歯ぐきの状態はグッと変わっていきます。 ですが放っておくと、様々なリスクもあるんです。歯周病は「お口の病気」と思われがちですが、実は全身の健康とも深く関わっています。
との関連があることも分かってきています。つまり、歯ぐきからの出血を放置するということは、お口だけでなく体の健康も危険にさらしている可能性があるのです。 もし、「最近、歯ぐきから血が出るなぁ」と感じている方がいらっしゃれば、ぜひお気軽に歯科医院にご相談くださいね。 ▸歯周病と全身疾患の関係を詳しく知りたい方はこちら 【コラム】歯周病と全身疾患~糖尿病との関係について~ ▸歯周病治療についてはこちら 歯周病治療 診療のご予約はこちら≫ネット予約 歯科技工士 兼 歯科衛生士 日下 |

