「プロケア」と「セルフケア」の違い

「プロケア」とは、プロフェッショナル（専門家）である歯科医師や歯科衛生士が行うケアのことです。虫歯や歯周病の原因のひとつであるプラーク量をコントロールする方法を指導したり、患者様が清掃しやすい口腔環境をつくったりします。

それに対して、患者様ご自身で行うケアは「セルフケア」や「ホームケア」とよばれています。

「ケア」には『配慮・注意・世話・管理・監督』などの意味が含まれ、広い意味では、『生活習慣や全身の管理・摂食嚥下』といった口腔機能の管理なども含まれます。

歯周病治療の効果を最大限に発揮するには

歯周病治療では、

と位置づけられています。
歯肉緑上のプラークコントロールが確立されていない状態で、歯肉縁下のプラークコントロールを行っても歯肉縁上のプラークが増殖するため意味がありません。

つまり、プロケアとセルフケアの両方が必要ということです。
特に、プロケアを行う前に、セルフケアで歯肉の腫脹や出血などを減らしておくと、歯周病治療の効果が最大限に発揮されるため、まずはセルフケアから指導をさせて頂いています。

プロケアのメリット

以上のように、プロケアは歯の健康と美しさの維持・早期治療・心身の健康に貢献することができます。それぞれの患者様の口腔内に適したケアが必要ですので、ご自宅でのセルフケアだけでなく定期的な検診で適切なプロケアを受けて、健康を保っていきましょう。

歯科衛生士　阿部