医院コラム

仕上げ磨きだけじゃ防げない“子どもの歯ぐきトラブル”
こんにちは!鳴門市の和田歯科医院の歯科衛生士 寒川です。 子どもの歯といえば『むし歯』が一番気になる方が多いと思いますが、実は歯ぐきのトラブル(=歯肉炎や歯周病の初期)も意外と起こりやすいということをご存知ですか?今回は、そんな「子どもの歯ぐきトラブル」についてお話しします。 歯周病って大人だけの病気じゃないの?「歯周病は年を取ってからかかる病気」と思っていませんか?確かに、歯を支える骨が溶けてしまうような進行した歯周病は大人に多く見られまられますが、子どもでも『歯肉炎』という歯周病の初期段階になることは珍しくありません。特に、小学生〜中学生の間は、成長期特有のホルモンバランスの変化や、歯磨きの癖・磨き残しなどの影響で、歯ぐきに炎症が起きやすくなります。 「ちゃんと仕上げ磨きしているのに…」と思われる方も多いかもしれません。でも実は、それだけでは届かない汚れが意外とあるんです。 例えば次のような状況では、歯ぐきにトラブルが起きやすくなります。
見た目には問題がなさそうでも、歯ぐきの中で炎症が起きているケースは少なくありません。 さらに10歳を過ぎたあたりから、ホルモンバランスの変化により歯ぐきが一時的に敏感になりやすくなります。この時期は、少しの磨き残しでも歯ぐきが腫れたり、出血したりすることがあります。また、「歯ぐきから血が出た=強く磨きすぎた」と誤解して、磨くのを避けてしまうお子さんもいますが、実際は「磨き不足」が原因であることが多いのです。炎症を放っておかず正しくケアしていくことが大切です。 ご家庭でできる!歯ぐきチェックポイント日々のお口の中の観察でも、以下のような点に注意してみてください。
ひとつでも当てはまる場合は、歯科医院でチェックしてみることをおすすめします。 歯ぐきを守るための3つのポイント子どもの歯ぐきを健康に保つために、今日からできる3つのポイントをご紹介します! ①フロスを取り入れてみる歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは完全には落とせません。子ども用のフロス(ホルダータイプ)を使って、週に数回の仕上げ磨き時に取り入れるだけでも大きな効果があります。 ②歯科医院での定期的なプロケア3ヶ月〜半年に1回の定期健診では、歯科衛生士がプラークや歯石を取り除き、磨き残しやすい場所の磨き方もアドバイスします。プロによるチェックは、家庭ケアの精度をより高めてくれます。 ③歯ぐきの健康を『話題にする』「むし歯はないかな?」という会話はよくあるかもしれませんが、ぜひ「歯ぐきもきれいかな?」という視点も加えてみてください。親子で歯ぐきの状態を一緒に見たり、声かけすることで、お子さん自身のセルフケア意識も育ちます。 まとめ歯ぐきの健康を守ることは、将来の歯の本数やお口の健康状態に直結します。仕上げ磨きはもちろん大切ですが、それだけでは見逃してしまうトラブルもあります。 また、子ども自身の生活習慣や口呼吸、偏った食生活なども歯ぐきの健康に影響を与えます。少しの意識と、プロのサポートを取り入れることで、お子さんの歯ぐきを長く健康に保つことができるのです。 「歯ぐきのこと、ちょっと気になるな」と思ったら、ぜひお気軽にご相談くださいね。 診療のご予約はこちら≫ネット予約 歯科衛生士 吉田 |

