こんにちは。歯科衛生士の船越です。今回は『知覚過敏』についてお話ししようと思います。

知覚過敏の原因

ほかにも、歯周病による歯槽骨の減少、同時に歯肉も下がることで、象牙質または歯の根面がむき出しになり知覚過敏の症状が出ることがあります。ある程度は加齢に伴ってみられるものですが、歯周病の予防や歯の保護、酸性の飲食物を避けることなどで象牙質の露出を防ぐことができます。象牙質の中を放射線状に走る管のことを象牙細管というのですが、象牙質が露出し刺激が象牙細管を通じて歯の神経に伝わることで、歯の神経が痛みとして脳に伝えてしみると感じるようになります。

象牙質知覚過敏症と似たような症状は、虫歯などの歯の病変などでもみられることもあるので、症状がある場合は早めに歯科医院を受診して病変の早期発見、早期治療に努めることが大切です。知覚過敏の治療としては、症状を緩和させる歯磨き粉の使用や歯科医院でのコーティング材塗布などがあります。再発、悪化を防ぐためにも患者様ご自身の継続的なセルフケアが重要になってきます。

知覚過敏用の歯磨き粉に含まれる『硝酸カリウム』・『乳酸アルミニウム』という成分が露出した象牙質をカバーすることで知覚過敏の症状が和らぐとされています。知覚過敏の症状が出ている方にオススメの歯磨き粉を紹介していきます。

オススメの歯磨き粉

市販品「シュミテクトコンプリートワン」

知覚過敏症状、歯周病予防、ホワイトニングなど、さまざまな働きがひとつになっています。有効成分は硝酸カリウムの一種類でフッ素も高濃度配合されているので、同時に虫歯予防もできます。

専売品「システマセンシティブ」

市販品では取り扱いがありません。硝酸カリウムと乳酸アルミニウムの2種類の有効成分が配合されています。フッ素も高濃度配合されているので、歯質強化も同時にできます。

「メルサージュ　ヒスケア」

こちらも硝酸カリウムと乳酸アルミニウムの2種類の有効成分が配合されていて、実際に使われた方からは「しみなくなった！」と聞くことが1番多い商品でした。ステイン除去にも有効な成分が配合されています。フッ素も高濃度配合されています。

最後に

普段の歯磨きから継続的なセルフケアを行い、健康な歯の状態を保ちましょう。

歯科衛生士　船越